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オーケストラの中で低音を担う楽器に魅力を感じます。
主役を引き立てる縁の下の力持ちというポジションが性分に合っているのかもしれません。 気がつくとチェロやコントラバス、ファゴット、チューバといった楽器の音を追って聴いています。 ヴァイオリンやフルートがあっての低音楽器なのだから「だけ」ってわけではないのだけれど・・・ 千葉女子オケの35代のチューバ奏者のファンでした。 (わかる方は分かる個人のこと、ためらいつつ書いています・・) その人柄に裏打ちされたやさしい音色が好きでいつも彼女の演奏する姿を目で耳で追っていました。 (2言3言話しただけなのですが絶対誠実でやさしい人柄!) 「ひたむき」という言葉がぴったりの演奏姿にいつも感動させられていました。 若い人ががんばる姿がどれだけ大人を励ますことか! ドイツ演奏旅行の折、ローテンブルクを散策していた35代金管パートの一団と出会い声をかけました。 「どの楽器を担当しているの?」 それぞれが自分の楽器を伝えてくれて、最後に 「チューバです」 「えっ?あなたKさん??」 「はい・・・」 目が悪ので遠目に彼女をおっていても顔までよく見えていませんでした。 「あなたのチューバのファンなのよ!いつもあなたの音を追って聴いてるの。」 つい、ほかのパートの生徒のことを考えず話してしまいました。 Kさん、わたしの言葉をきいて口元を手で覆って絶句していました。 ・・・このおばさんストーカーか?? ってことではなかったと思っています。 ほかの金管パートの生徒たちに「いいな~。」と言われ、多分、喜んでくれていたと・・ 「演奏会がんばってね!楽しみにしているからね!」 そんなことがあって、 2012年のスペコン。 35代はコレをもっ「て引退」という演奏会。 それはそれはすばらしい演奏会でした。 楽しませてくれたことに一言お礼を言いたくて演奏会が終わって興奮が冷めやらないたくさんの生徒たちの中から彼女を探しました。 すでに泣きはらししたお顔でした。 「すばらしい演奏会でした。がんばりましたね!」 握手しながら言葉をかけると彼女はまた手で口元を覆って涙!だ~~! 36代はチューバ奏者がいなくて彼女は後輩のいないパートでひとりがんばっていました。 その労もねぎらいたいし、その後の進学に向けた勉強もがんばってほしい。 大人らしく言葉をかけるつもりが彼女のだ~っ!ていう涙を見て私が顔を覆って泣き崩れそうになり、、、 それだけはみっともないので避けたくて「ありがとう。」と早々に彼女のそばから離れました。 2012年のスペコンはこのことが必ず一緒に思い出されるのです。 私の大切な思い出です。 その後、話す機会なく彼女は卒業してしまいました。 たまたまKさんとそういうことがあったので強く印象にのこったのですが、きっと千葉女オケとはそういう娘たちの集まりです。(わが娘以外) ファリャの「三角帽子」なのかショスタコの5番なのか他なのか分からないけれどKさんとの思い出とともにあって2012年のスペコンが私にとって1番の演奏会でした。
by karenkarenkaokouc
| 2013-12-04 23:09
| 音楽
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